2022/11/9

【直撃】メルカリのクレカ参入、本当の狙いを聞いてみた

11月8日、メルカリがクレジットカード「メルカード(mercard)」の提供を開始した。併せて、2023年春に暗号資産の取り扱いも始める。
フリーマーケット「メルカリ」と並び、メルカリの国内事業の柱とも位置付けられる金融事業「メルペイ」の新たな一手となる。
「ようやくメルカリらしく、”Go Bold”(大胆)に、大きく投資していくための準備が整ってきた、そんな手応えを感じているところです」
上級執行役員SVP、メルカリグループ日本事業責任者の青柳直樹氏はこう語った。
メルカードは、メルカリアプリと統合されて使いやすく、メルカリの強みであるAI与信も生かされている。
そして、メルカリのサービスをよく使うユーザーには最大4%のポイント還元を提供する。
右から山本真人氏、青柳直樹氏、成澤真由美氏、Jeff LeBeau氏(撮影:Ken Hiraoka)
もっとも、メルカリはモバイル決済「メルペイ」を皮切りに、後払いサービス「メルペイスマート払い」などで先行してきた。
海外では、若い世代を中心に、キャッシュレスどころか、「クレジットカード離れ」が進んでいるほどだ。
にもかかわらず、遅れてクレジットカード事業に参入するメルカリ。その狙いはどこに。
そこでNewsPicksは青柳氏と、執行役員フィンテックCEO兼メルペイCEOの山本真人氏に個別取材も実施。
キーパーソンの二人の言葉から、メルカードの「本気度」と暗号資産による「未来」に迫った。
INDEX
  • なぜ今、クレカなのか
  • メルカードは何が「違う」のか
  • メルカリの勝算はどこに
  • 暗号資産で広がるメルカリ圏