(ブルームバーグ): オンライン小売り最大手の米アマゾン・ドット・コムは、オフィス勤務職全般で「新たな段階的」雇用を一時停止すると発表した。景気減速に備えるという。

アマゾンはこの数週間に黒字の広告事業を含む複数のチームで雇用凍結を打ち出していたが、対象を拡大。全社的に新たなポジションでの採用を事実上停止した。ただ、数十万人の時間給従業員が梱包・出荷作業に従事するオペレーション・配送グループのフロントライン部門は対象外としている。

人事責任者のベス・ガレッティ氏は3日投稿したブログで今回の措置について、上級幹部らが今週、決定したと説明。「雇用停止は向こう数カ月にわたり続く見込みで、引き続き経済とビジネスの動向を注視し、妥当と思われるよう調整していく」と付け加えた。

さらに事業によっては退職する従業員を異動させる可能性があるほか、増員の「対象となる部門」が幾つかあると指摘し、アマゾンは2023年に「相当数」の採用を計画していると明らかにした。

アマゾンの従業員数は世界全体で9月末時点で154万4000人と、1年前と比べ約6%増加。

ブライアン・オルサフスキー最高財務責任者(CFO)は先週の決算発表後、「ベルトをきつく締めるための措置を講じる」と表明していた。

原題:Amazon Freezes Corporate Hiring Amid Economic Headwinds (1)、Amazon Pauses ‘New Incremental’ Hiring in Corporate Workforce(抜粋)

 

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