【解説】24年ぶりの「為替介入」って何?
- 為替介入って何?
- 平成以降の「為替介入」一覧
- 効果はあるの?
プレミアム会員限定の記事です
今すぐ無料トライアルで続きを読もう。
オリジナル記事 7,500本以上が読み放題
オリジナル動画 350本以上が見放題
The Wall Street Journal 日本版が読み放題
JobPicks すべての職業経験談が読み放題
子供が道路の向こうに渡ろうとするのを止めるのではなくあくまで急に飛び出すのを諫めてゆっくり渡らせるようなもの、為替は市場取引の結果に過ぎないしそれをどうにかするものではなく、投機的取引による急過ぎる値動きを緩和するのが政府による為替介入。そういうものだし財務省も当たり前にそう説明しているものの、世間は本質的に為替に影響を与えるものと勘違いの前提を置いた上で効果は無いとか限定的だとか批判する。
が要するに時間稼ぎに過ぎない。つまりトレンドは、日本の景気が良くなって日銀が世界ひとりぼっち大緩和継続状態からエグジット出来ない限りは変わらない。ところが米国は来春くらいから逆に引き締めからのエグジットを見通している。よって訳の分からない周回遅れ的な状況となる。故にこれまた実に日本的なうやむやで将来に禍根を残すような形の幕引きで終わるのではなかろうか。
昨日は目まぐるしい1日でした。スマホに「1ドル=145円」の通知が届いたかと思いきや、為替介入のニュースが飛び込んできて140円にまで戻し、現在は142円あたりを推移しています(23日1時時点)。
日本では為替介入は珍しくなく、1990年代以降も頻繁に実施されています。しかし、ほとんどは輸出産業への影響を憂慮した円高対策で、円安を是正するための「円買い・ドル売り」は24年ぶりです。
為替介入は時間稼ぎでしかありませんが、現在の状況で金融政策そのものをいじりにくいところ。放置しておくと150円にまで近づきそうな状態では、介入も止むを得ないのかもしれません。いずれにしても、日本の金融政策の出口は見えません。
日本は円をたくさん持っているし、発行もできるので、円高時に円を売ってドルを買うことは比較的に際限なく頑張れます。
一方、今回のドルを売って円を買うというのは、持っているドルに限界があり発行することもできないため、限界あるよねってのは市場関係者の誰もが知っていることです。
つまり、なんとかしたいという政府の気持ちのPR効果であって、「うん、わかってるよぉ」って話以上でも、以下でもなく、為替の方向を変える類の施策ではありません。
金利差による構造的なものなので、許せないほどの投機的と言う表現が正しいのかは疑問ではありますが。
問題は、金利引き上げがピークアウトした後の円高方向への転換後の方こそ議論しといた方がいいように思います。
世界的な景気後退と、円高の二重苦で日本株だけが総崩れになることもありえます。
マイニュースに代わり
フォローを今後利用しますか