2022/9/22

【最新】アメリカ「異例の金利引き上げ」3つのポイント

谷口 健
NewsPicks 編集部 記者・編集者
今朝、アメリカの金融政策にまた大きな動きがあった。
6月、7月に続いて3回連続となる0.75%の大幅な利上げを行った。
アメリカでは高いインフレが続いており、アメリカの中央銀行は、景気を冷やしてまで金融引き締めを続けていく姿勢を改めて強く示した。
【イラスト解説】これから「リセッションが来るかも」って何？
NewsPicks編集部
2022年09月05日
世界経済全体の景気を悪くする可能性もあるアメリカの金融政策。
この最新動向とこれからの注目ポイントを、コンパクトにまとめた。
INDEX
  • 1. 政策金利はついに3%台に
  • 2. 低成長と失業率アップも容認
  • 3. 来年「4.6%」まで利上げ予想

1. 政策金利はついに3%台に

アメリカの中央銀行に当たる連邦準備制度理事会（FRB）は9月20、21日、金融政策を決める連邦公開市場委員会（FOMC）を開催した。
日本時間22日の午前3時に発表された結果は、0.75%の利上げとなった。
通常の利上げは0.25%のため、0.75%は「3倍速」の急速な金融引き締めだ。それを6月、7月に続いて3回連続続けている。
【今年のFOMCと結果】

1月26日：ゼロ金利を維持 →
3月16日：0.25%の利上げ ⤴️
5月４日：0.50%の利上げ ⤴️⤴️
6月15日：0.75%の利上げ ⤴️⤴️⤴️
7月27日：0.75%の利上げ ⤴️⤴️⤴️
9月21日：0.75%の利上げ ⤴️⤴️⤴️［NEW］

＊日付はFOMCの2日目
今回の0.75%引き上げ決定によって、FRBの政策金利の誘導目標は、「2.25〜2.50%」から「3.00〜3.25%」になる（下図）。