[11日 ロイター] - 米娯楽大手ウォルト・ディズニーのボブ・チャペック最高経営責任者(CEO)は11日、自社のメタバース(巨大な仮想現実空間)戦略を「次世代のストーリーテリング」と表現し、テーマパークの訪問や消費者のストリーミング習慣から得たデータを使って、個別の好みに合わせた娯楽体験を提供したいとの考えを示した。

カリフォルニア州アナハイムで開催された2年に1度のファンイベント「D23 Expo」の合間にロイターに対し、「ディズニーとは絶対的にライフスタイルだ」と説明。「このディズニーのライフスタイルの中で、ゲストについてわれわれが独自に知っていることを活用し、次世代のストーリーテリングがどのようにユニークな体験を提供できるかが問題だ」と語った。

ストーリーテリングに新しい次元をもたらすテクノロジー活用例として、動画配信サービス「ディズニー+(プラス)」でこのほど初公開した8分間のAR(拡張現実)映画に言及。「これは5年後、10年後を見据えた大きなきっかけになるかもしれない」と述べた。