2022/9/3

【実践】オンラインこそ可能。本当に効果的なフィードバック術

株式会社 グローバル・キャリアデザイン 国際エグゼクティブコーチ
まるで預言者のように、新しい時代のムーブメントをいち早く紹介する連載「The Prophet」。今回登場するのは、『国際エグゼクティブコーチが教える 人、組織が劇的に変わる ポジティブフィードバック』(あさ出版)の著者・ヴィランティ牧野祝子氏だ。
前編では、牧野氏の実体験を踏まえながら、ポジティブフィードバックとはどのようなアクションなのかを語ってもらった。
とはいえ、「バックグラウンドの異なるメンバーと信頼関係を築くのは難しい」「ポジティブな声かけに気恥ずかしさを感じる」という人もいるだろう。いったい、どうすればいいのか。
この後編では、オンラインから始められる「気軽なポジティブフィードバック」の実践方法を解説し、さらに統率力にとらわれないリーダーシップのあり方についても明らかにしていく。

INDEX
  • 統率力がすべてではない
  • 子育て経験もリーダーの素質に
  • 会議室から飛び出してみる
  • 「それいいね」をわざわざ言う

統率力がすべてではない

──前編では、「ポジティブフィードバックは、丁寧なコミュニケーションをすることで可能になる」ということを教えていただきました。しかし、リモートワークが中心になりつつある現在、それも難しい状況になっているのではないでしょうか。
牧野 むしろ、リモートワークは、ポジティブフィードバックを始めるのに向いている環境です。
これまでポジティブフィードバックをしてこなかった人が、対面でいきなり笑顔を見せたり、口数を増やしたり、丁寧なコミュニケーションを取ったりするのには抵抗があるかもしれません。でも、オンラインでのやり取りなら、やりやすくなるかと思います。