日本電産関社長が退社へ、10月から新経営体制と関係者-株価下落
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そもそも、カリスマ創業経営者って、自分の目の黒いうちは継ぐ気なんてないものです。これは是非を論じても意味がなく、カリスマ創業経営者というのは、そういう生き物だとしか言いようがありません。
永守さんもすんなり継ぐ気なんてさらさらないのに、なぜまた”後継ごっこ”をやったのか理解に苦しみます。
「10月以降は生え抜きの昇格を含め、内部で実績を上げてきた社員中心の経営体制にしていくという」
とのことですが、パブリックな場で本人のプライドをズタズタに切り刻むような公開処刑を2度もしたら、どんな優秀なプロ経営者も三顧の礼をもって迎え入れようとも絶対に来てくれないでしょう。
関社長の退任はもはや「定例人事」なので驚きはありませんが、永守さんは人の気持ちの痛みをわからない人なのかな???と寂しく思います。椎名プロも書かれていますが、車載、特にEV駆動モーターとギアアセンブリへの投資回収が心配になりました。これを関さんがどう考えておられたのかなと。
というのも、先日発表されたクラウン用駆動モジュールがあまりにコンパクトで、これはM&Aで追いつける技術レベルではないなと感じていたからです。歯車は使い古された技術で、設備があればすぐに作れると思われていました。しかしモジュールとしてまだまだ発展の余地があり、技術的付加価値で見劣りする後発の日本電産が今後価格競争に巻き込まれるのは不可避に思えます。
https://www.webcg.net/articles/-/46710最近の動きを考えると驚きはしないが、残念。
一番よくないのが、方針の頻繁な変更。ずっと社内ではなく社外からの後継を探していたが、社長含みや一時的に社長になってもすぐに永守氏に戻った。今回も、関氏は降格後ももう一度挑戦するチャンスがあるという話だったが、数か月後に退任。その時に退任とるか、情報をしっかり共有して再チャレンジの環境を整えるのどちらかが必要だった。株価が過去最高値になれば完全退任という話も数か月前にあったが、そこからも方針転換に見える。
臨機応変、時に朝令暮改で動くべきこともある。でも、人の心が絡むところは、方針をしょっちゅう変えず、時間軸も猶予が必要。トップとして猶予を与えられないのであれば、トップになるまでの期間を与えて育て、事業もしばらくはその貯金で食えるくらいにする。そして口出ししないのは、会社を社会の公器として考えたときの創業社長の最後の責任とも言えると思う。
特に今回は『不況に真正面から闘う気概と執念を持っている「同志」が必要』とか精神論が多い。不況も好況もあり、その両方で持続的に経営するために、経営者は経営経験を積むことが重要。創業期から参画している小部氏は、年齢・経験の両面で未来に向けた経営の持続性にはつながらない。
以下、今回の経緯について。
突然CEO交代 日本電産・永守会長が語った胸の内(2021年4月)
その際に『(社長のお株を奪うようなことは)やってはいけないし、ありえない。とにかく今回の件は、自分が元気なうちに交代してスムーズに進めるためのものです。』と発言していて、ここが実現されるかがキーだと思う、とコメントしたが、結局できず。
https://newspicks.com/news/5792930
【解説】電産が10か月で「永守CEO体制」に逆戻りした理由(2022年4月)
『COO職に「降格」となったことに対し、関社長は会見で「正直悔しい。私も負けず嫌いですので」と漏らした。(中略)今後、関社長が再びCEOに戻る可能性はあるのか。永守会長は「関社長にはもう一回、CEOに挑戦してもらいたい」と述べた。』
https://newspicks.com/news/6978942
日本電産永守氏、上場来高値更新し完全退任へ-後継問題で指針(2022年7月)
https://newspicks.com/news/7317637