[16日 ロイター] - 米アメリカン航空グループは16日、米新興企業ブーム・スーパーソニックから超音速機「オーバーチュア」最大20機を購入する方針で合意した。超音速機を購入する米航空大手としては過去2年間でユナイテッド航空に続き2社目で、2003年に引退した「コンコルド」以来初の超音速旅客機が世界の空に復活するとして期待が高まっている。

アメリカン航空は40機を追加購入するオプションも取得した。

オーバーチュアの座席数は65─88席。就航は2029年まで見込まれていないため、料金は現時点で不明という。

米マイアミ━英ロンドン間の飛行時間は5時間弱と、通常の約9時間の半分程度となる。

ユナイテッド航空も昨年6月、ブームからオーバーチュア15機を購入する合意を締結した。

超音速機は乗客1人当たりの燃料消費量が多いとして、環境保護団体などから批判を受けてきたものの、オーバーチュア機は持続可能な航空燃料もしくはその混合燃料で飛行するように設計されているという。