【破綻】生鮮ECのイノベーターはなぜ負けたのか
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昨年、米ナスダック市場に上場したばかりの中国生鮮EC企業「ミスフレッシュ」が破綻しました。
インフレと利上げに伴うマネーの逆流によって株式市場は冷え込みを見せていますが、中国はその前から政府のテック企業規制によって市場が冷え込んでおり、他国企業よりも長く厳しい冬に苦しんでいます。
そもそもデリバリーや生鮮ECは高コスト体質のビジネスで黒字化は難しいとも見られてきました。マーケットが冷え込めば潰れるのは必然、と。
ところがミスフレッシュが“急死”する一方で、同業のディンドンは初の営業黒字を達成したとの発表が。また、アリババのフードデリバリーサービス「ウーラマ」もユニットエコノミクスで初の黒字化を実現しています。
成功企業としくじり企業で何が違うのか?
中国版テッククランチことITオレンジの創業者、文飛翔さんと一緒にこの問題を掘り下げました。
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https://newspicks.com/topics/china/「藪に道を切り開いた者は死ぬ」
シアトルの学会で「マイノリティルール」を採用しているVCの話を思い出しました。投資決定の最終段階でA社にするかB社にするかとなったら、少数派の方に決めるというのです。「多数派は他社も投資をするのでリターンが薄くなるから」だそうです。ラッキンコーヒーといいミスフレッシュといい、勝負のスケールがでかい。経営破綻に至ったものの、「時代のテーマと共振しなければ生きる意味がない」という創業者の想いはあっぱれ。事例からの学び↓
・イノベーターが必ずしもペネトレーターになるとは限らない
・市場開拓コストを担わない「ファストフォロワー」という道もある
・全方位戦略の罠には気を付ける。一点突破と横展開のタイミングを見極める
・自前がすべて正解とは限らない。経営としてのMake or Buy or Partner