2022/8/4

【山田悠史】老後に差がつく「科学的に正しい健康思考」6選

マウントサイナイ大学病院 米国内科専門医
まるで預言者のように、新しい時代のムーブメントをいち早く紹介する連載「The Prophet」。今回登場するのは、ニューヨークを拠点に活躍する医師の山田悠史氏だ。
山田氏の新刊『最高の老後「死ぬまで元気」を実現する5つのM』(講談社)は、日本ではまだなじみの薄い「老年医学」の知見を、最新の科学的エビデンスに基づいて徹底解説している。
まだ老後の健康を考えるのは早い──という若い世代もいるかもしれない。しかし、こう聞けばどうだろうか。
👉65歳以上の約10人に1人は車椅子か寝たきり
👉65歳以上の約5人に1人は認知症
👉65歳以上の約5人に4人は、少なくとも1つ以上の慢性疾患を持つ
そう聞けば、「病気がない」グループのほうに入りたいと思うのが普通だろう。その分かれ目は、いまの私たちが何を選び、どう生きるかで決まる、と山田氏は言う。
この前編では、医療や健康にまつわる数々の「誤解」をときほぐしながら、「一生健康で暮らす」ための思考や習慣の本質に迫る。
INDEX
  • ①「エビデンス」の前で立ち止まる
  • ②医療に「家電思考」を持ち込まない
  • ③サプリの「社会的な副作用」に注意
  • ④運動の「万能ぶり」を正しく知る
  • ⑤運動は「0より1」の精神で
  • ⑥実は「いきがい」が一番重要