「新しい資本主義」の視点(中) 志すべきは「普通の資本主義」
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平素思っていることが網羅された星先生の論考。
日本の行き詰まりは「行きすぎた資本主義」の結果ではなく、むしろ岩盤規制や市場に対する当局の恣意的な介入による資本主義の不徹底だと考えます。
現行の社会主義的慣行を修正する「新しい社会主義」を掲げるならまだしも、普通の資本主義すら全うできていない中で、「新しい資本主義」を掲げるのは語義矛盾ではないでしょうか。
種々の規制の中においても、解雇規制の見直しは働き方改革と日本経済の活性化のための核心部分だと思っています。そんなこと主張すると、袋叩きに遭うことが目に見えているので、なかなか表立って主張されませんが。
一見温情的にも思える「日本的雇用慣行」は非正規社員の犠牲の上に成り立っています。
終身雇用や正規/非正規の区分けは、固定的な身分制度や既得権益の温床となっているように思いますが、被害を被っている当人たちが、こうした構造に異議を申し立てるのではなく、自分達も既得権益側に入れろと主張し続ける限りにおいて、この構造を崩すのは困難なのでしょうね。
就活時の景気動向や一発芸にも似た面接次第でその後の生涯収入が半ば確定するような状況を身分制度と呼ばずして、一体何と呼ぶのでしょうか。
こうした矛盾をつく真っ当なリベラル政党が現れれば、支持することもやぶさかではありませんが、実際には「リベラル」を自称する政党が「正社員クラブ」の利益を代表しているようにしか見えません。新井さん、Pick有難う御座います!
そして本当にその通り…雇用市場が「普通に市場化」した普通の資本主義が本当に重要だと思う。
金融市場は、アベノミクスのスチュワードシップコードとガバナンスコードの両輪で、だいぶ普通になった。製品・サービス市場は、今インフレが少し見えたり、あまりに対価を取れていないのではないかという話が資本市場のプレッシャーを通じて顕在化していると思う。そしてそれを加速させるには、雇用市場での賃金増や流動性など含めた活発化。
そして、それは人財資源が成長産業に移り、キャリア成長の加速と成長産業の加速にもつながる。