「型破り」新型クラウン 豊田社長のダメ出しから始まった「革新と挑戦」
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上手くいくかは分からないが、スタイリングもモデルバリエーションも、明確に変わった、型を破ったように見える。
クラウンは、そのブランドイメージとして、常に年齢層が上なところを狙っている印象。自分も大人になり昔だったらクラウン検討するような年齢層になったかもしれないが、依然もっと上の年齢を狙っているイメージ。それを引き下げるという意思決定に見える。
モデルを廃止するか、それともこういう意思決定をするか、いつかはやらないといけないこと。前モデルでもショッキングピンクを押し出したなどやっていたが、今回は全面的に型を破ってきた。
ただ、レクサスがあるなかでのクラウンの存在意義は何かというのも問われると思う。今回で訴求が変わらなければ、マーク2/Xのように廃止にいつかは至るのではないか。
今回が16代目。
14代目でピンクが登場した。その際のチーフエンジニアのインタビューが下記。そこでのドライバーズカーへの拘りのなかでアスリートモデルがメインになるのではないかという点や、「守りじゃない保守だってある」という言葉が印象的。
https://www.webcg.net/articles/-/18071
そして15代目がこちら。ここでも14代目で挑戦したこと、そこで上記のインタビューにもあるアスリートに意図通りシフトが起こったことに触れられている。そのなかで「その現象を見て、クラウンのお客様は年齢層を見ると65歳と高くなっていても、気持ちは大変お若いのだと考えました。」というところから、よりスポーティな方向へ。
https://response.jp/article/2019/01/25/318442.html
今回の16代目は、数代かけてチャレンジしてきた集大成に見える。
章夫氏の試乗の後の「これ、クラウンだね」という言葉と、今回の変化がそれを象徴しているように思う。運転した感覚はすでに訴求しているロイヤルユーザーのために必要。一方で、乗ったことがない人にはその感覚は分からないから意味はない。外観やイメージから、購買の選択肢に載らないことにははじまらない。選択肢に載るために、外観やモデルバリエーションなどの大きい変化。日本が成長していた時代、サラリーマンの乗る車は、カローラ⇒コロナ⇒マークⅡ⇒クラウンと格付けがされており、その中で「いつかはクラウン」という名コピーが生まれました。
コロナやマークⅡはなくなりました。出発点のカローラはうまくリブランディングが出来ていると思いますが、クラウンがどうなるかを注目していました。
カムリベースの上級車種にすることで、アバロン後継の世界モデルにするとともに、日本でもブランドを残すという戦略は正しいと思います!多くの顧客を持つロングセラーをリニューアルする場合、既存顧客のことを考え、守りに入りがちです。
しかしながら、ターゲットが縮小しつつあったり、競争が激しくなると、守りに入るだけではジリ貧になってしまいます。
豊田社長の型破りの話にあるように、ブランドをリニューアルするとき、何を守り、何を変えるのかはとても難しく、重要な問題です。
見た目は大きく変化していますが、上質感や乗り心地、運転の感覚というクラウンが本来持っていた機能的な価値は変わっていないとのこと。
クラウンが提供する価値は変えず、多様化する新しいターゲットに受け入れられるクラウンとは何か?それを突き詰めた製品だと感じました。