2022/7/16

「最近どう?」に代わる20の問いかけ

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この記事は、米Quartzのキャリアメディア「Quartz at Work」から一記事の翻訳としてお届けします。
「最近どう?」
これは新型コロナウイルス感染症が広がり始めた頃、筆者が電話やチャットやZoomミーティングでいつも使うお決まりの挨拶の言葉だった。
当初は便利な質問だった。相手を問わず、こちらの気遣いをさりげなく伝えられる問いだと思ったのだ。
ところが世界が本格的なコロナ禍に突入すると、この問いは、型にはまったぎこちない答えを引き出すようになった。
「なんとかやってます」といった答えの裏には、自分よりも生活が苦しくなった人や、医療従事者や食品業者など人のために自分の命を危険にさらしている人たちに申し訳ないといった複雑な心境が隠れている。
いつも同じことを質問すると、あるいは全く質問をしないと、会話の相手と深くつながるチャンスを逃してしまう。
相手がどう感じているか、何を考えているかを、わかっているつもりになってしまうのだ。
(写真:Anton Kornieiev/Getty Images)
コロナ禍の前でさえ、「最近どう?」という問いは、会話のきっかけをつくるよりも、会話をストップしてしまうことが多かったと、ジャーナリストで作家のウォーレン・バーガーは、著書『The Book of Beautiful Questions(美しい質問の本)』で指摘する。
「機械的な質問は、同じように機械的な答えを引き出すことが多い(「最近どう?」「元気だよ。君は?」という具合だ)と、バーガーは語る。
コロナ禍を経験したからこそ、同僚や友達や家族に、「最近どう?」を超えた問いかけができないか真剣に考えてみよう。