男「殺すために銃・爆弾作成」「遊説先つけ回した」…宗教団体の名挙げ不満も
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山上容疑者は、母親が統一教会の霊感商法によって破産しています（2002年）。母子家庭であった山上容疑者は大学を中退、自衛隊や派遣バイトでこれまで生活を支えてきました。
安倍元首相の祖父の岸信介元首相から3代にわたって、統一教会およびその政治部門である国際勝共連合とは、日本でも親密な関係にある政治家であったのは事実です。
しかし、たとえ統一教会の活動に問題があるにしろ、手製の銃による殺害で報復するのは、違法です。
ましてや、安倍元首相と霊感商法による被害を結びつけるのは、もはや筋違いです。（そもそも、山上容疑者は、統一教会の幹部を暗殺するつもりであったと供述してはいますが、何にしろ、違法な手段で、筋違いの対象に殺人を行ったのが事実です）
https://bunshun.jp/articles/-/55801?page=3
（追記）山上容疑者自身は、統一教会の分派、サンクチュアリ教会に所属しています。これは、文鮮明氏の7男が米国で始めた分派で、銃を神聖視して、銃を持ったまま礼拝を行い、銃弾でつくった冠をかぶることで知られています。この7男は、先週来日中でした。
統一教会、文鮮明亡きあとの妻と息子たちの激戦
https://courrier.jp/news/archives/134953/「計画的な犯行」と伝えられていますが、安倍晋三氏を狙ってのことだったのかは、大いに疑問です。安倍氏を狙ってのことであれば、安倍氏を以前からずっと付け回していたはずですが、今のところ、その形跡は見つかっていません。むしろ、たまたま奈良に来たところを狙ったように見えます。武器マニアとして「使うのは誰でもよかった」のが、事件の本筋のように思えます。そこへ、たまたま安倍氏の遊説があり、しかも警備は穴だらけだった、という不幸な偶然の連鎖が起きたのではないでしょうか。自分の犯行を「盛る」ためにストーリーを作り直して供述している可能性があります。
「遊説先をつけ回していた」のであれば計画的な犯行なのでしょう。これに関しては今後の捜査でわかることだと思います。しかし、容疑者の自宅の近くで遊説が決まったのは前日との報道で、犯行現場は容疑者の自宅から一駅の歩いてでも難なく行ける距離にあります。安倍元首相との接近は偶然性の方が強いような感じがします。以上は個人の感想です。いずれにせよ固定観念を持たない捜査に期待したいと思います。安倍元首相は被害にあわれて本当に気の毒です。
