2022/7/8

【新興】メタが投資したアジア発スタートアップ、日本上陸へ

NewsPicks 編集部(シリコンバレー支局長)
新型コロナによって、メンタルの悪化は社会的課題になった。特に、若い世代にとってメンタルの問題は深刻だ。
民間企業が行った北米やヨーロッパ、アジアなど46カ国を対象にした調査では、過重労働によって、ミレニアル世代とZ世代の約半数がメンタルヘルスに問題を抱えていることがわかった。
こうした背景の中で、ミレニアル世代やZ世代のメンタルケアをターゲットに起業し、投資家の注目を集めているスタートアップがある。
シンガポールとインドネシアに拠点を置くスタートアップ、Ami(アミ)だ。
デジタルネイティブの若い世代が、悩みや問題があった時、すぐに専門家と話ができるアプリを開発している。
目指すは、いつでもどこでも、簡単に使えるメンタルケアの「ネットフリックス」だ。
今年、ベータ版を立ち上げたばかりだが、フェイスブックを運営するメタがアジア太平洋地域で初めて出資するスタートアップになった。そのほかのVCもアミへの出資を決めており、メンタルヘルスのスタートアップで今、最も注目度が高い会社と言えるだろう。
彼らが挑むのは、メンタルヘルスに関して強い偏見が残るアジア市場だ。来年には日本への上陸も計画している。
なぜアジア、そして若者のメンタルヘルスに焦点を当てるのか。アミの共同創業者のジャスティン・キム氏を直撃した。
INDEX
  • ネットフリックスのような体験
  • Z世代、ミレニアルズがほしいもの
  • 「予防」の大切さ学んだ
  • なぜアジア特化なのか?
  • 日本にも来年に上陸予定
  • 社会の偏見をなくすために

ネットフリックスのような体験