2022/7/1

【明石ガクト】動画2.0は終わり、新時代がやってきた

NewsPicks 記者
動画を作る会社をやめます──。
5月30日、一つのプレスリリースが動画界の話題をさらった。
それはインターネットの動画時代を切り開いてきた動画会社が、完全な「ピボット」を宣言したからだ。
発信者はワンメディア。その創業者である明石ガクト氏は、YouTubeを始めとする「動画2.0」のイノベーターとして、NewsPicksにも度々登場し、時代を切り開いてきた。
しかし、その彼が「動画制作をやめる」と宣言した。
その背景には、TikTokなど「ショート動画」の隆盛という地殻変動が起きていること、そして、何よりもクリエイター、クリエイティブの定義が一気に変わり始めていることがあるという。
あえて自らを「旧世代」だと定義する明石氏は、次に一体何を見据え、どこへ走るのか。
NewsPicks編集部は、本人を直撃し、ピボットの理由、クリエイター支援に懸ける新規事業のビジョン、そして、動画クリエイティブの「新時代」まで、あますところなく聞いた。
INDEX
  • 「感情的な価値」が重要に
  • ただ動画作る会社に、存在意義はない
  • シミュラークルの時代に備えよ
  • 「旧世代」だからできること
  • 僕がTikTokをやらない理由
  • マネジメントではなく、コ・クリエイションが大事
  • 分散化の時代に、備えよ

「感情的な価値」が重要に

──5月のリリースはすごく熱い文章でしたね。
原稿用紙5枚分ですからね。あれは、かつてNewsPicksから出版した書籍『動画2.0』のセルフオマージュなんです。
全文は👉こちら
特に、クリエイターの皆さんに投げかけるメッセージは、『動画2.0』の最後を引用しています。誰が見ているかわからないけれど、そういうところにこだわっちゃう性分なんです。