2022/5/6

【ファイナンス思考】「若者が割を食う」企業構造への対抗策

シニフィアン 共同代表
まるで預言者のように、新しい時代のムーブメントをいち早く紹介する連載「The Prophet」。今回登場するのは、スタートアップ投資家の朝倉祐介氏だ。
ミクシィの社長時代に同社の業績回復を牽引したことで著名な朝倉氏は、2018年に刊行されたベストセラー『ファイナンス思考 日本企業を蝕む病と、再生の戦略論』(ダイヤモンド社)の著者としても知られる。
日本企業の多くが目先の売上や利益ばかりを重視する「PL脳」にむしばまれていると警鐘を鳴らし、「企業価値を最大化する活動」としてのファイナンスの重要性を説いた同書は、大きな反響を呼んだ。
その朝倉氏の新著が『ゼロからわかるファイナンス思考 働く人と会社の成長戦略』(講談社)。タイトルどおり「ファイナンス思考」の内容を、万人が理解できるようにかみ砕いた“入門書”というべき一冊だ。
前編では、同書の内容をもとに「ファイナンス思考」のエッセンスを紹介した。この後編では、著者の朝倉氏にインタビュー。いま、すべてのビジネスパーソンが「ファイナンス思考」を身につけるべき理由を聞いた。
INDEX
  • ルールを知らずにプレーする無謀さ
  • 「黒字だから問題ない」の落とし穴
  • 会社の「未来観」を見極めよう
  • 「ショック体験」が社会を変える