2022/3/26

【超約】今週のニュースを「3つの要点」でおさらい

NewsPicks 編集部 記者・編集者
NewsPicksでは毎週土曜日、本記事と同内容のニュースレター「今週のニュースのポイントをつかむ」を配信しています。重要ニュースの概要と要点を簡潔に説明し、素早くキャッチアップできる内容になっています。
INDEX
  • ①電力ひっ迫、初の警報
  • ②日本でも戦禍の訴え
  • ③日本、サッカーW杯切符

①電力ひっ迫、初の警報

(写真:ロイター/アフロ)
・概要
200万〜300万軒規模の停電が発生するかも──。
電力が不足する可能性があるとして、経済産業省は21日、東京電力管内に、22日には東北電力管内にも電力需給ひっ迫警報を出しました。同警報が出されるのは初めてです。
安定供給できる目処が立ったとして、同警報は、東北電力管内で同日中、東京電力管内も23日午前11時で解除されました。
ただし、16日に福島県沖で起きた地震の影響で、一部の火力発電所が停止していることから、しばらくは安心しきれない状況が続きそうです。
・ちなみに...
この電力需給ひっ迫警報は、東日本大震災時の電力不足の経験を受けて、2012年に作られました。電力の供給余力が3%を下回る見通しになった場合に出されます。
・ポイント
①電力需給ひっ迫警報の位置付けは、地域や時間ごとに電力を止める「計画停電」より手前。
②電力ひっ迫の主な理由は3つ。火力発電所の停止に加え、悪天候で太陽光の発電量低下と、寒さで電気使用量の増加が重なったため。
③停止した火力発電所の全面復旧は、数カ月かかる恐れも。

②日本でも戦禍の訴え

(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)
・概要
ロシアのウクライナ侵攻から1カ月経過。
ウクライナのゼレンスキー大統が23日、日本の国会でオンライン演説をしました。「アジアで初めてロシアに圧力をかけてくれた」と日本に感謝し、ロシアへの制裁継続を呼びかけるなどしました。
オンライン演説は22日にイタリアでも行なったほか、これまでもアメリカやイギリスなどで実施しており、各国に支援などを求めています。
なおNewsPicksでは、刻々と変化するウクライナ情勢を、時系列や要点ごとにコンパクトにまとめて紹介しています。
・ちなみに...
ゼレンスキー大統領の演説は、各国の偉人の言葉や歴史的な事象を取り上げるのが特徴です。アメリカでは「9.11を思い出して」、日本では「侵略の”津波”を止めて」などと語りかけました。これにより、「私とあなたは一体だ」という感覚が引き出されるようです。
・ポイント
①岸田文雄首相は、ウクライナへの1億ドル(約120億円)の追加支援をすると表明。
②G7(主要7カ国)は24日の首脳会合後、ロシアへのさらなる追加制裁の用意があるとする共同声明を出した。
③一方、ロシアのプーチン大統領も非友好国を対象に、天然ガス購入をルーブル支払いのみにする方針など対抗措置を発表。

③日本、サッカーW杯切符

(写真:時事)
・概要
最後は明るいニュースです。サッカー日本代表が24日、7大会連続7度目のワールドカップ(W杯)出場を決めました。
日本は同日、2022年W杯カタール大会アジア最終予選B組第9節を戦い、オーストラリアに2-0で勝利。最終節を待たずに、本大会出場権を得るグループ2位以内を確定させました。
・ちなみに...
試合は、後半44分まで0-0の緊迫した展開でしたが、三笘薫選手が値千金のゴール。これは、山根視来選手と守田英正選手の連携がきっかけでしたが、この3選手はJリーグ・川崎フロンターレでの元チームメイトです。お互いの特徴を熟知していたからこそ生まれたゴールだったかもしれません。
・ポイント
①2022年W杯カタール大会は11月21日から、32カ国が参加して行われる。
②日本は最終予選を1勝2敗でスタートし、そこから6連勝と盛り返した。
③他の地域では、EURO2020(直近の欧州選手権)優勝国のイタリアが2大会連続でW杯出場を逃す波乱も。