ファーストリテ柳井氏:戦争は反対、ロシア人にも生活の「権利」
コメント
注目のコメント
中国のウイグル問題の時もそうですが、この人の発表はいつも『下手に行動を起こして現地で酷いことが起こらないようにしよう』という逃げの姿勢を強く感じてしまう。
販売だけでなく原料調達と現地での生産を確保するための思惑がメインだけど、そう思われないような言い訳を練りに練って発表している印象が強い。
コメント欄では柳井氏への賛同が多いようですが、表面上の綺麗事の下にある部分も考えてもいいのではないかと。
良いか悪いかは分かりませんが、この方の世界情勢に対する発言は、そんな大した大義を持っての言葉では無いと思いますよ。常に自事業優先の思考回路が働いている印象。一部の権力者が暴走することで、一般国民が甚大な被害・迷惑を被る。
想像でしかないですが、大多数のロシア国民が他国侵略を望んではいないでしょう。
本当に強権国家・独裁国家は困ります。
権力者の暴走には軍部によるクーデターしか止める手立てがない、という説もありますが、それはそれで非常に恐ろしいことです。
民主主義には弊害も多いと感じますが、人類の歴史の中で培われてきた仕組みとして、権力者や軍部(文民統制)の暴走を防ぐ統治機構としてはやはりいまだに有効だと感じます。いや~。これ内容の是非はともかくとして、相当慎重に情報発信しないと危険な案件です。
営利企業なので経営判断として当然という意見もあるかもしれませんが、経営では売上と並んでリスク、この場合はreputation riskを熟慮する必要があるはずです。
パリでも先週末バスティーユ広場で大規模なウクライナ侵攻への抗議デモが有りましたが、この発言が広まれば次のデモにはこの広場からも遠くないユニクロ・マレ店にデモ隊の一部が殺到しかねません。その程度に無頓着な発言です。
これは経済的合理性や正論云々の前にコミュニケーションの問題で、例えば「ロシア人は十分に衣類を持っているだろ」という声に真っ当に答えて納得させるものである必要があります。着の身着のまま脱出するウクライナ人の惨状が報じられている最中にです。
こうした厄介な議論を避け「流通の困難さ」を理由に営業停止したZaraやH&Mのほうがずっと経営としてはクレバーにも思えます。
それでも今回の発言の通りに営業を継続するのであればグローバルサイトに英語での丁寧な説明が必要です。それが発言の全文を読めない日本語インタビューでまず報じられた時点で拙いと思います。第一に言葉を伝える相手はウクライナ人であり、ロシア人であり、国際社会です。日本じゃありません。