尾身氏「出口戦略」検討 「『マスクいらない』ではない」と強調
コメント
注目のコメント
尾身さんとしては感染が収束しきっていない現状でマスクは不要ととられるシグナルを出せないのは当然です。マスク義務解除の例としてよく挙げられる英国でもChief Medical OfficerやChief Scientific Adviserといった政府に助言を行う尾身さん相当の立場の人たちからマスク不用とする発言を聞いたことは現状ありません。
付け加えれば現在のフランスやマスク着用が義務だった頃の英国ではホンモノの警官がマスク警察として駅構内等を巡回していて、違反者は良くて注意悪くて罰金という法的強制力を持つもので、英国等で制度として解除されたのはこのレベルの「義務」です。義務解除を発表する会見でもジョンソン首相や上記のアドバイザーらは必要な場面ではマスクを着用するように質疑で再三推奨しています。
それらと比較すればそもそも日本にマスク着用義務など無く、制度上では始めから自主性に委託した現在の英国相当だったとも言えます。であれば尾身さんの発言はそれとして、各自が責任のある行動をとる。それでよいのでは? 今回の発言は未だ市中で感染が連鎖する現状では当然のものだと思いますし、ことさら非難するものでもないと思います。もちろん医学的なデータなんかに基づいて意見されているのかと思いますが、なんとも曖昧な言い方ですね。
しかしながら、他国では感染者数の落ち着きなども見ながらですが次第にノーマスクにシフトしていく中で日本がどのような形でニューノーマルを形作っていくのかが気になります。といいながらも、僕が留学しているネヴァダ州はマスク着用義務も無くなり、マスクをするという行為が個人の自由にされていたりと、ニューノーマルというより、従来のノーマルに外出時のマスク選択が加わった従来のノーマル+αといったイメージです。
あとは、コロナ対策に関して、日本は遅れているイメージ、というのはすくなからずアメリカ人にもあるのだな、と思ったりはします。初期の何もわからない段階ではないので、分科会は大まかなガイドラインだけ出していただいて、あとは台風や地震の時の気象庁のように何かあった時に注意喚起の会見したり、科学的データの蓄積を踏まえてガイドラインの定期的アップデートをしたりとい方向に自らの役割を定めて、具体的な対応は例えばカリフォルニア州のディズニーのように民間の各事業者に委ねるという方向に進んで行くのがこれからのあり方だと思います。もう、頻繁に表に出て主役のように振る舞うのはやめた方がいい。