首相 スタートアップ企業創出の5か年計画 6月までに策定へ
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注目のコメント
ちょっと前まで「ベンチャーか、便所だか知らんが」と言われていたことを思うと、スタートアップが政策上のアジェンダに設定されるまで存在感を持つようになったことは素直に喜ぶべきことだと思います。
その上で、5か年計画を成功裏に導くために、パブリックセクターと民間の役割分担を見極めることが肝要だと思います。
制度設計や環境整備に徹するのか、はたまたプレイヤーの領域まで踏み込むのか。
このあたりは見識と自制力が問われることになるでしょう。
また大括りに「スタートアップ」と言っても、十分に機能している領域と機能していない領域があります。現状を高い解像度で把握できれば、より建設的な取り組みになることが期待できるかもしれません。
一例ですが、ディープテックなど、民間のリスクマネーが流入しにくい事情のある分野について、パブリックセクターが呼び水となることは意義があると思います。
元も子もない話ですが、ちゃんとお金が流れる、金になるということが見えれば、自然と優秀な経営人材も集まります。
最大の課題は「起業の絶対数」と捉えていますが、これを根本的に解決しようとすると、教育にまで踏み込まねばならないと思います。これこそ民間にはなかなか手出しできないパブリックセクターならではの「後世の最大遺物」になることでしょう。
また地方自治が「民主主義の学校」と言われるのと同様、経済活動の最もプリミティブな形態であるスタートアップは「資本主義の学校」です。
スタートアップを本気で創出したいのであれば、未上場/上場を問わず、一貫して資本主義を根本思想に据えるべきであり、「資本主義の皮を被った社会主義」であってはならないと思います。
仮の話ですが、上場企業を社会主義で統治しながら上場予備軍であるスタートアップの創出を目指すのであれば、本質的な矛盾があると思います。
以上を踏まえ、どういった打ち手が講じられるのかに注目したいと思います。
政府には北風ではなく太陽として立ち居振る舞うことを期待します。スタートアップを国が創出する事はできない。育成もできなければ支援もいらない。ただひとつだけ為すべきは、新産業の為の基盤作りは国くらいしかできない。国防産業の上に半導体産業が集積してシリコンバレーとなったように、五十年百年続く産業基盤の上にミクロのスタートアップが群生して産まれる。
蛯原さんに全く同意
結局、いちばん重要なのは岩盤規制など既存業界に風穴を開けることをどれだけやれるかで、それは「聞く力」で八方美人であることとは真逆のことで、国民生活が真に良くなる方向へ理念を持って変革することです