結婚相手に求める条件は「3高」「3C」から「YSK」へ?翻弄され続ける男たち - 井の中の宴 武藤弘樹
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注目のコメント
ですが男性のみなさん、女性が一番求めているのは「家事・育児の能力」(96%)です!2015年の出生動向基本調査独身票で、女性が結婚相手に求めるもののデータです。
厳密には1位は「人柄」(98%)でここのYSKにあたるのかもしれませんが、いかんせん人柄は「多い・少ない」といった比較ができませんので、順位から除いて話をします、いつも。そもそもそんなに「人柄」重視して相手選んでいるのなら、およそ既婚者なるものは、(私を含め)もっと人柄のすぐれた人であるはずですが、どう見てもそう見えない。とするとこれは相性のようなもので、「家柄」ではなく「人柄」だという意味で恋愛結婚が指示されている状態とはいえるかもしれませんが、定義不能な概念です。YSKもその系列の表現ですね。そんなことより「夕食作れる」というのは単純明快なアピールポイントなんです。
ちなみに学歴は56%。大学の講義では「ざまぁみろ、君らの学歴なんて家事・育児の能力の半分くらいしか訳にたたへん」というと爆笑が起きます。変遷しているのではなく、追加していっている感覚です笑。求めるものも多く、多様化しているため、マッチングアプリで事前にさまざまな特性が把握できることは有難いことです…。
「3高」→「3平」→「4低」などとメディア煽り言葉として出されてはいるものの、実質「3高」以外は流行語にすらなっていない。YSKなどという言葉も泡にすらならずに消えるだろう。最近では、自社の宣伝のためにそうした「3〇〇」を作り出す結婚サービス業者もいる。「何言ってんだ」くらいに見ておけばよい。
そもそも結婚とは相対的なものであり、絶対的な指標が存在するはずもない。YSKとは、優しさ・自然体でいられる・価値観の一致なのだそうだが、あんたにとっての優しさ、あんたにとっての自然体、あんたの価値観との合致でしかないのだから何も言ってないに等しい。
ただひとつこの記事に間違いがある。YSKによってはじめて男の経済条件がなくなったとあるが、男の経済力条件は1997年と比較して伸びている。もはやもう天井に達していて、もはや前提となっているだけで、それに加えてあれもこれもという付帯条件があがっているだけにすぎない。それのなれの果ては女性の生涯未婚率上昇という結果である。