プレミアム会員限定の記事です
今すぐ無料トライアルで続きを読もう。
オリジナル記事 7,500本以上が読み放題
オリジナル動画 350本以上が見放題
The Wall Street Journal 日本版が読み放題
JobPicks すべての職業経験談が読み放題
コメント
注目のコメント
今年に入ってから株式市場は大荒れで、大幅下落。その中で、大手IT企業の決算がどれだけ市場に良いニュースをもたらしてくれるのか、多くの人たちが注目していた中での「明暗別れた」決算でした。
特に大きな衝撃で受け止められたのがメタ(フェイスブック)。グーグルと同じく広告事業をビジネスの牽引役にしながら、結果が割れたからです。
なぜグーグルが良いのに、メタがだめだったのか。それは「プラットフォームを握っているかどうか」の違いです。
アップルのスマホでフェイスブックのアプリを置いて、そこで一生懸命ユーザーを伸ばし、広告事業を伸ばしていたのですが、これはアップルというプラットフォームを使ってのこと。アップルが「プライバシー問題」を理由に規制すると、もうフェイスブックはお手上げになってしまいます。
一転、グーグルは検索という術を持っています。ユーザーがその瞬間にどんなことに関心があるのか、「瞬間風速」を測る最大の武器です。また世界で最も使われるOSのアンドロイドを持っているため、自分でポリシーをコントロールすることができます。そのため、アップルの規制が始まった後も、グーグルとしてはその影響を最小限にとどめることができました。
デバイスやOSといったプラットフォームを所有していないフェイスブックは、自らのコントロールを自分で握れず、他社に依存するということがついて回っているのです。
この点は、ザッカーバーグCEOはずっと苦々しく思ってきたはずです。いつか自分たちの運命を自分たちで握れる何かを探したい。それがメタバースです。
彼らがどこよりも最初に張ったメタバース事業が成功すれば、今度こそ覇権を握ることができる。そういう強い野心と思いを持っている事業だと思うのです。
この事業自体はどうなるかは分かりませんが、まだまだ花開くまでに辛抱強い投資が必要です。
そこまでに、この広告事業をどう立て直すのか、そここそがフェイスブックの実力の見せ所であり、次の決算を見ていくポイントだと思います。明暗くっきりと言えど、Metaでさえ純利益は1兆円以上有るんですよね。。気になったので、ビッグテック5社の展開する具体的な商品名・サービス名を一部ですがまとめてみました。
Meta: Facebook, Instagram, WhatsApp, Oculus
Apple: iPhone, MacBook, Apple Watch, Apple Music, iPad
Google: Google, YouTube, GCP, Android, Pixel
Microsoft: Azure, Windows, Teams, Xbox, LinkedIn
Amazon: Amazon, Amazon prime, Amazon music, AWS
もはや電気・ガス・水道・通信などのインフラと変わらないレベルで日常生活に欠かせないものばかりです。既存事業の伸び代の有無はそれぞれ違いますが、そろそろ次の30年の大きな稼ぎ頭を生み出せるかどうかが、経営のテーマであり、1000兆円時代の覇者を決めるポイントですね。こうなるとあまりにも小さなトレンドには張り切れませんから、スタートアップにとってはその「大きな隙間」がチャンスになりますし、巨大IT企業による買収はますます加速していくでしょうね。
この記事の著者 / 編集者
この記事に関連するユーザー
この連載について
- 1152Picks
- 533Picks