2022/2/2

【最前線】「卵子」も血液から作ればいい

NewsPicks 編集部(シリコンバレー支局長)
日本は6組に1組が不妊に悩み、世界で最も治療の件数が多い「不妊治療大国」だ。
子どもを望んでも、なかなかできない夫婦が受ける不妊治療だが、日本では公的保険の適用が4月からいよいよ始まることになった。
一方、米国に目を向けると、この分野では、ここ数年で新しいスタートアップが続々登場している。
まだ、実用化まで至っていないものも多いが、まさに現代の悩みといえる不妊は、もしかしたらテクノロジーの進歩で消えゆく日が来るかもしれない──
そんな期待をさせる企業の一つが、サンフランシスコに拠点を置く「コンセプション(受胎)」だ。
彼らが手掛けるのは、まさに企業名通りの「生殖」のテクノロジーだ。
より具体的には、人間の血液から「人工の卵子」を作ろうとしている。究極には、女性を介さずに男性から卵子を作ることさえも見通しているのだ。