2022/1/30

【秘話】インドで動物病院を広げる、日本人起業家がいる

日本でもアメリカでもなく、インドからビジネスを始める日本人起業家がいる。インドで動物病院を手がけるA’ALDA PTE. LTd,.の奥田昌道社長だ。
欧米や日本などの先進国では、ペットの家族化、高齢化とともにマーケットが拡大し、ビジネスが盛り上がり始めている。
そうした波はインドなどの新興国にも押し寄せており、今後数十年というスパンで右肩上がりが予想される有望な市場だ。
インドでは今、圧倒的に獣医師の数が足りておらず、新聞広告に獣医大学新設の募集が出ることも珍しくないほどだ。
しかし、奥田社長がインドに降り立った時は、人脈もコネもなくゼロからのスタートだった。
どのようにインドで動物病院を立ち上げたのか。そもそも、なぜペットビジネスに興味を持ったのか。激動の歩みを語ってもらった。
(写真:奥田氏提供)
INDEX
  • 高校時代は「140km左腕」
  • PECOの事業をMBO
  • 投資家は「一部上場の役員」
  • シン前首相の獣医に出会う
  • 「お金があるから」は危険な発想
  • 3カ国で動物病院を経営

高校時代は「140km左腕」

──新卒で証券会社に入社し、3カ月でペットビジネスの道に進んでいます。きっかけは何だったのですか。