2021年国内スタートアップ資金調達、1兆円市場へ
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1月25日時点の集計で2021年の国内スタートアップの調達額は7,800億円とのこと。
8,000億円は超えるだろうと想定していましたが、INITIALのデータは後から判明するものもあるので、9,000億円も超えるかもしれませんね。
一方でNVCAによると、アメリカは3,300億ドルと前年比でほぼ倍増。彼我の差はざっくり50x。
この開きはリーマンショック直後、国内ベンチャー投資額700億円の時代に私の零細スタートアップが1億円調達した頃と実は変わっていないので、これくらいが水準なのかもしれません。
一方で年明け以降、足元で海外の上場株投資家は日本のベンチャー投資から退いているように観測しています。退く時は早いだろうと見ていましたが、想定以上でした。
金額ベースで見ると、影響の大部分はレイトの資金なので、レイトの主役である海外の投資家の方向修正は、2022年全体のボリュームに相応に影響すると思います。
一方でアーリーはあまり関係ないでしょうね。
このあたり、INITIALさんの恒例のイベントでもお話しする予定です。
https://initial.inc/events/20220210日本のスタートアップ資金調達がついに1兆円の大台が目前です。
株式の移動やM&Aを含めた投資額で見た場合にはすでに1.2兆円。資金の出し手を見れば4割近くが海外。
スタートアップへの資金集中は日本に限った話ではなく、Pitchbookによれば米国は前年比2倍近い323B$(約37兆円)、欧州は前年比2.2倍の103B€(約13兆円)。
Crunchbaseによれば、2021年でユニコーンはグローバルで586社が新たに誕生し、毎週平均10社誕生していた計算になるそうです。
これに伴い、IPOやM&Aなども大型化し、力強いスタートアップが生まれています。
本記事に載せていませんが、これまでと変わった変化があったのは大学発です。ここ数年調達額は東京大学発スタートアップがトップだったのですが、2021年は慶應義塾大学がトップでした。
早稲田大学のVCが設立されるニュースが先日あったばかりだったので、今後の動向が気になりますね。
これ以外の種類や詳細なデータが掲載されたレポートは近日INITIALで公開予定です。数ヶ月前に予言した通りになりつつあるようです https://newspicks.com/news/6191556/ がしかし、今年はおそらく足踏みするでしょうから兆円単位はまだちょっとお預けとなるでしょう。