2022/1/20

【直撃】LINE証券が「大赤字」でも、投資を続ける狙い

NewsPicks 金融ジャーナリスト
最近、多くのユーザーを集めるスマホ証券のビジネスモデルは持続的なのだろうか。
昨日の記事では、スマホ証券の5大プレーヤーをユーザー視点で徹底比較した。
今回の記事では、5大スマホ証券でトップを走るLINE証券に焦点を当てる。
サービス開始から2年2カ月で、100万人が口座を開いたLINE証券。しかし、株やポイントの贈呈といったキャンペーンを展開しており、2021年3月期には153億円の大赤字を出した。
LINEの親会社、ソフトバンクは赤字覚悟でトップシェアを取るという戦略で通信や決済の分野で成功を収めてきた。
しかし、個人向けの証券ビジネスは手数料の値下げ競争が激しく、儲かりにくい業界だ。
特に少額投資が中心のスマホ証券の多くは収益化に大苦戦。月間アクティブユーザー数が1890万人に及ぶ米ロビンフッドでさえ赤字が続いている。
大きな投資を続けてまで、LINE証券が規模を追求する狙いはどこにあるのだろうか。LINE証券の正木美雪Co-CEOと米永吉和Co-CEOに直撃した。
INDEX
  • LINEとの強力な連携
  • ネット証券vsスマホ証券
  • 大赤字でも「投資は継続」
  • セキュリティトークンを検討中
  • 「投資の授業開始」はチャンス

LINEとの強力な連携