2022/1/16

【保存版】人生を変える、すごいテクノロジー教室11選

「2030年の逸材教育」第1話では、川上量生氏が手掛けるN中・N高でのデータを交えながら、子どもの個性を伸ばす教育のあり方について考えた。
そこで見えてきたのは、従来の受験科目の平均点を上げる方式ではなく、子ども本人の知的好奇心から得意科目を伸ばす教育が、近年重視されている「総合型選抜入試(旧AO入試)」を中心に成果を上げつつある実態だ。
こうした教育に力を入れているのは、もちろんN中・N高だけではない。
早ければ幼稚園・小学校から、先進的な学習環境で知的好奇心を育み、専門家も注目するような探究を深めている子どもたちがいるのだ。
彼らは一体、どのような学びの環境にあるのだろうか。
日本におけるIT教育の重要性に早くから着目し、さまざまなプログラムを展開してきたライフイズテック・讃井康智氏に、先進的な教育が多数登場してきた背景や、具体的な事例を聞いた。
INDEX
  • 3年後、「情報」が受験科目に
  • 求められる「エージェンシー」力
  • 先進的な教育事例<課外教室編>
  • 先進的な教育事例<私立学校編>
  • 家庭で気を付けたい2つのこと
  • 教えることは大人の役割ではない

3年後、「情報」が受験科目に

日本のテクノロジー教育は、激変のさなかにあります。
特に直近、教育関係者の間に衝撃が走ったのが「2025年から、大学入学共通テストの科目に『情報』が加わる」というニュースでした。
ここで言う情報とは、新たな学習指導要領で「情報Ⅰ」と呼ばれる科目。
高校では、今年から必履修科目としてプログラミングやデータサイエンスの基礎を教えます。
これが、例えば地理や倫理といった教科(社会科)の中の1選択科目ではなく、国語、数学、英語、社会、理科と同等の教科として大学入試で扱われるようになるのです。
工業系の大学のみならず、文系のイメージが強かった私立大、さらに国公立大も、この「情報」の受験を必須にすると表明しています。