2022/1/12

【直撃】脱炭素時代、三井物産は「ヘルスケア」で勝負に出る

NewsPicks 編集部 記者・編集者
総合商社といえば、資源で稼ぐ印象が強い。その最たる例が三井物産だ。
三井物産の2022年3月期は、資源価格の高騰やコロナ禍でのサプライチェーンの混乱を受けて、通期の純利益が7200億円で過去最高益を達成する見通し。このうち、およそ7割をいわゆる資源の事業が稼ぎ出す。
一方で、三井物産は近年、健康・医療分野の事業への投資を大きく拡大してきた。この部門が近い将来、主要な収益源の一つに育つと期待されている。
2021年4月、社長に就任した堀健一氏は、三井物産の稼ぎ頭である資源部門ではなく、化学品、金融、経営企画と、さまざまな部署を経験してきた。ヘルスケア部門にも詳しいという。
三井物産は「資源の次」となる事業をどう育てているのか。堀社長に直撃した。