【解説】NFTバブルから見えてきた未来
- 2021年、NFT元年
- 著作権は守られるか
- チェーンをめぐる問題
- NFTは簡単に売れない
- コミュニティビジネスの鍵になるか
- NFTの台風の目になる2企業
2021年、NFT元年
3月GUCCI(グッチ)、ニューヨーク・タイムズ
7月コカ・コーラ、吉本興業
11月スクウェア・エニックス(※本格的な参入を表明)、HYBE(BTSの所属会社)
12月NIKE(ナイキ)、Adidas(アディダス)、プロ野球パリーグ
など。
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12月31日、2021年も今日で終わりです。
来年もよろしくお願いいたします。
NFT技術については、海外企業が先行しているものの、IPを多くもつ日本にとって、優位性の高いビジネスです。将来どこにどんなチャンスがあるのか。バブルから1年が経って、見えてきた課題も含めて、「NFTの教科書」を書かれた天羽さんに解説いただいています。
2021年、ニューズピックスは、NFTについて、早い段階から取材をしてきました。ダッパーラボや、村上隆氏の関係者など議論の中心にいたキーパーソンへの直接インタビューさせていただいています。その記事もこの記事からチェックできるようにしました。一年のおさらいと、来年の予習としてご一読いただければ幸いです。
とりあえず勉強がてらOpenseaを使ってみた(Metamaskと連携させた)のですが、やはりガス代も各NFTの価格も基本高いので、学生にはあまり手が出せませんでした。自分でやっている俳句をNFT化して出品するということもしてみたのですが(とりあえず試してみる)、イーサリアムで出品するのにもお金が安くないお金がかかることに気付きました(ポリゴンだとガス代なしでいけるのでそれでとりあえず出しましたが…)。まだまだお金を持っている人の中で広まっている感があり、広まるのには時間がかかりそうと思いました。
個人的には、バブルで終わるのではないかと思う。というのは、民主化と唯一性の価値が両立しにくいから。
アートについて、本物と複製物(写真や印刷物など)がある。人間は、その唯一性に対して価値を本能的に感じるのだと思い、だから「写真集もいいが、本物も見たい」となり、その欲求があるから所有自体に価値が生まれる。また価値が認識されるから、価値が上がる側面もある(CFを生まないアート投資はそういう側面)。
本記事の『NFTのマーケットプレイス「Opensea(オープンシー)」は、今年の前半くらいまではマーケットプレイスに流す商品を増やすことに注力していて、簡単にNFT化できる状態にしていました。複製品かどうかは、以前から事後チェックをしていたのですが、だんだん強化してきている状況です。』という言及が興味深い。
供給があるからマーケットプレイスが成立するし、誰もができるようになることが民主化。一方で、誰もができるようになるというのは、供給があってどれがよいのか選びにくくなり、大部分のものは値がつかない(アーティストのごく一部の人しか職業的にできない状態)になるのではないかと思う。
また、当然ながら上記のような偽物問題も発生するし、マーケットプレイスの信頼も関わる(ICOやVALUがその例)。
それよりは、保有より利用をスマートコントラクトで制御できる方が未来があると思う。
自分の著作物を登録しておいて、どこかのサイトやシェア・RTなどで使われる。そしたらそこのサイトでの広告収入の一部が還元される。
音楽がCDなどでアルバム購入→iTunesで曲単位で買える→Apple Musicでサービスとして利用できると進化していったのと一緒。利用単位・課金単位を、テクノロジーを活用していって細かくしていって、気軽に利用できるようにすることで利用シーンを増やし、また発見されやすくするようにして、すそ野広くマネタイズできるようにする。
Youtubeなどもそういう形。有限だったチャンネルを無限にした。ただ、現在は自分で番組を作らないと儲からない。素材だけを提供して、それが利用されたら勝手に儲かる、といった構造になれば得意分野での分業とマネタイズが成立していく。
下記も併せて。
【国光宏尚】沸騰中のNFT、ゼロから教えます
https://newspicks.com/news/5691858
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