旧九段会館、かつての職人技を残し“次世代オフィス”へ 21年12月に復元完了
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19世紀から20世紀初頭に建築されたパリの建築物、直近だと安藤忠雄によってリノベされたブルス・ドゥ・コメルス(これは18世紀)なども好例ですが、多くで内部が改装され近代的な展示ホール等として今なお活用される一方で、リノベ経過の外壁とスカスカの骨組みに一旦戻された様子などを見ると確かにこれは地震の無い国だから出来る事だなと感じます。
他方で今回の旧九段会館は東日本大震災の際に天井が崩落し死者を出したことが閉鎖と立て替えに至った直接の経緯なだけに、地震国として建築物の価値と経済性を両立しつつどう改築するのか興味があります。
保存棟にシェアオフィスや貸しオフィスを設置するのは面白いですね。パリでもIT系のスタートアップが古い建築物をリノベしたオフィスに入っていることが良くあります(私が以前働いた会社のオフィスも19世紀の物件でした。雨漏り酷かった)。
今は移転した様ですがMozillaのパリ事務所も以前はオペラ座を設計したシャルル・ガルニエの手による壮麗なホールを備えた18世紀の物件に入っていて、文化財の日には一般公開をしていました。こういう建造物の考え方をもっと推奨したい。
大阪でもレトロな外観、内観で歴史的価値のある建物が再開発で壊されておりオフィス探しで大変苦労しました。リノベで時代の良さをそれぞれ取り入れながら、今この瞬間も100年後の悠久的価値創造の瞬間であるという考え方があるべき。
フランスのように古い建造物こそ価値が上がり大切にするカルチャーが、もったいないの国日本になぜないのか不思議。