コロナ「集団免疫」は夢物語か、遠のく英の期待
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定点チェック的に…リンクは全てOur World in Data。
英国でコロナ感染者数が増えている。下記は主要国の100万人あたりの7日移動平均感染者数で、英国はデルタ株ピークの7月後半くらいに増加している(一番のピークは1月頭)。それ以外の国は下落基調。
https://bit.ly/3jtgAbe
ワクチン接種率では、英国は一回でも受けたことがある人は7割超。接種率が高いなかでの感染増加はなぜなのかは気になる。摂取だけでなく活動やマスクも影響はしているだろうが…あとはタイミングとして、摂取が始まったのは1月くらいで、4月には半分を超えている。2回摂取から半年経過した人が増えてくるタイミング。
なお、日本はもう一息で主要国の中でトップの接種率となりそう。日本は6か月後というタイミングでは年末~3月くらいにどうなっていくか?
https://bit.ly/3Gh78Bl
ワクチンは、感染だけでなく重症化・死者数にも影響する。その観点で、イギリスの7日移動平均死者数を見ると100万人あたり2人であまり上下していない(感染者数は足元700人で、6月以降400人で上下)。また、米国の方が高く5人。
また感染者などのカーブに比較すると、ここ半年は低位で抑えられていて、ワクチン・治療方法などの進化を感じ、ただただスゴイ。
https://bit.ly/3jNwayH
感染と重篤化・死ぬことへのリスクが減ったのは素晴らしい。ただ、軽症と言われる症状には友人・知人も何人かなったが、辛そうだった。あとは、軽症と言えど辛い分けで、当たり前だがその時に入院できるかで不安は大きく変わる。
ワクチンは症状も和らげるというが、ワクチン打った状態で感染した軽症というのは、どれくらいなのだろう?
また、変異株が生まれること自体を抑えたり、医療ひっ迫を抑えるという観点では、やはり感染自体を減らすことには意味があると思っている。普通の生活とのバランスではあるが、時間軸なども含めて、またたまに見ていきたい。Britain’s skyrocketing coronavirus cases make it an outlier in Western Europe
https://www.politico.eu/article/britain-skyrocketing-coronavirus-covid19-cases-make-it-an-outlier-in-western-europe/
欧州でも英国の感染者数が例外的に多い要因として、10代への接種の遅れと公衆衛生対策の欠如が挙げられています。
10代への接種ですが、英国と記事に挙げられているフランスやスペインの違いとして夏休み中に10代への接種をガンガン進めていた点があります。フランスの場合で9月の新学期開始時に12-17歳の一回目接種が65%、現時点で75%が完了しており、懸念されていた新学期開始時の感染拡大は起きませんでした。
他方で英国でこの年代への接種が始まったのは新学期開始後の9月半ばから。英国では新学期開始と共に各地での新規感染者数が夏休み前の水準に戻りましたが、増加分の大半が学校での感染とされています。
また公衆衛生に関しては、大陸欧州の多くの国で屋外でのマスク着用義務は解除された一方で商業施設や公共交通機関での着用義務はまだ維持されており、生活の実感としてもこの点は未だに結構ゲンミツです(「義務」というのは下手をすれば警官に怒られて罰金をとられるレベルの話です)。
他方で英国、とくにイングランドではマスク着用は大半の場面で自己責任の自助努力となっています。
今後のベンチマークとなるのはデンマークやオランダなどの動向だと思います。特にデンマークでは夏明けに殆どの社会的距離対策が解除されましたが、目下急激な感染者数の拡大に見舞われています。
この辺り、マスク義務の再導入など対策の見直しが行われるのか。どの国もロックダウンでクリスマス時期を再び台無しにするのは避けたいでしょうから、医療体制の動向を見ながら感染防止策のファインチューニングは常に必要なのだと思います。
またブースター接種の必要性が明らかになりつつ中、何時どのように大規模な三回目接種をロールアウトするのか。私も来月で一回目接種から半年になるので年末までにブースター接種を可能なら受けたいのですが。