2021/10/28

【気軽に読む】今、最も面白い中国の「消費ブランド15選」

今、中国のベンチャー業界でとりわけお金が集まる場所──。
ECやフィンテック、シェアサイクルにエドテックなど、ネットサービスを軸にしながら中国のベンチャー界のトレンドは移り変わってきた。
しかし、そのどれもが政府の規制や収益化の壁に阻まれ、苦境に直面している。
そんな中、新たな成長分野としてベンチャーマネーが流れているホットスポットが「新消費」だ。食品、化粧品、アパレル、スポーツ用品など、さまざまな分野で新興の中国ブランドが登場している。
2020年にベンチャーキャピタルからの資金調達に成功した新消費ブランドは200社を超えた。1億元(約17億5000万円)以上の大型調達の数は30社を超えている。
2021年になって、その勢いはさらに加速している。聯商網によると、上半期だけで280件もの資金調達が実施され、その総額は390億元(約6830億円)を超えたという。
一昔前まで、中国ブランドといえば品質面での評価が低く、とりわけブランドが重視される分野においては国内でも敬遠されてきた。
中国内で創出された所得は海外に向かい、「爆買い」現象につながったことは記憶に新しい。
ネガティブなイメージを覆し、人気ブランドが中国国内で次々に生まれている理由について、トレンドExpressの濱野智成社長は次の3つを挙げる。
① 消費力豊かなZ世代の台頭
中国では2018年頃から消費の中心層がZ世代に変わった。Z世代層は両親のそのまた両親の財源や資産が集まる「6ポケッツ」と呼ばれ、圧倒的な消費力がある。ブランドの出身地域を問わず、個性や自分らしさを表現できる商品を好むZ世代にうまく刺さったブランドが、人気を得ている。
② 品質やブランディングの洗練化
品質の向上に加えて、ブランディングも洗練されてきた。人気ブランドはZ世代にアプローチしている。化粧品ブランド「パーフェクトダイアリー」は、自己表現欲求を突いて、気に入った動物を選択できる「動物アイシャドウ」を開発して大人気に。世界的にも有名なアパレルブランド「SHEIN」は、Z世代のトレンドからの商品開発や話題作りにこだわっている。
③ 「国潮」ブームと 「強い中国」への自信
中国の伝統文化や老舗ブランドを再評価するトレンド「国潮」も、Z世代を中心に盛り上がった。GDPの成長やテクノロジーの先進的進化とともに、「強い中国」への自信が湧き上がり、中国国産ブランドを後押ししている。
では、具体的に中国でどんなブランドが人気なのか。
ジャーナリストの高口康太氏とトレンドExpressの協力のもと、絶対に知っておきたい5大ブランドと、ユニークな10の銘柄を紹介する。
ぜひ気軽に画面をスクロールして、楽しく読んでほしい。