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パウエル元米国務長官が死去 イラク戦争開戦へ国連演説

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  • 保険会社(フランス) Data engineer team leader・道産子

    ああ。

    タイミングは偶然なのでしょうが、それでもやはり米軍がアフガニスタンから撤退してほどなくして他界したことに歴史の文脈の中で象徴的なものを感じてしまいます。

    世界の警察官としての米国の介入主義の重要なターニングポイントとなった安保理演説は歴史の審判を免れないでしょう。それでも在任中、そして引退後の発言にも筋の通った人間性を感じさせるエピソードの多い人物でした。

    何度か引用していますが、個人的には国務長官就任時にスタッフに向けて行った就任スピーチが好きです。

    https://2001-2009.state.gov/secretary/former/powell/remarks/2001/24.htm

    「軍人生活の中で培われた先入観として、私は現場指揮官が常に正しいと思っています」とワシントンの国務省から各国の大使館職員に向かって言い放つところから始まるこのスピーチ(もちろん拍手喝采)。

    歴史の証人として自らも現場に立ち会った冷戦終焉の回想から始まり、当時のITバブルを反映した楽観主義は、やがて同時多発テロによって時代が覆される直前の米国の世相を切り取っています。

    しかしその後に続く組織のマネジメントに関して語る箇所は、退役将軍としての自身もジョークとして交えた今日読んでも何とも可笑しく魅力あるものです。

    効率よくあれ、シンプルであれ(「外遊時の食事なんてチーズバーガーで良いんです」)、組織のリンクとしての管理職のありかた、目指すのはオープンで合議的なスタイル(「でも勘違いしないでください。私はまだ一応将軍なんです」)。

    そして何より、スタッフ一人一人のプロフェッショナリズムによせる全面的な信頼と期待をスピーチ内で一貫して明言しているのは、なるほど組織のリーダーの鑑と言えるスタンスだと思います。こういう上司の下であれば喜んで働きたい(「やること出来なければ腕立て伏せ」とも語っていますが)。

    このスピーチ、最後は次のような言葉で締めくくられています。平易な言葉かもしれませんが、軍、そして官庁のリーダーとして米国民に奉仕したpublic servantとしての人生を象徴するような一言で、私は好きです。

    「皆さんの長官である事を誇りに思います。米国民に奉仕する機会を再び与えられた事を誇りに思います。しかし何よりも、あなた方と共に奉仕することを」


注目のコメント

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    プレジデントオンライン 編集長

    パウエルさんには、『リーダーを目指す人の心得』(飛鳥新社)という邦訳の著書があります。その一節が非常にいいので、紹介させてください。

    「人間というのは、承認と励ましを必要とする。毎晩、私の執務室を掃除してくれる人は、大統領や将軍、政府閣僚と同じ人間である。だから私はありがとうと一声かける。それだけのことをしていると思うからだ。自分のことを単なる掃除人だなどと思ってほしくない。彼らがいなければ私は自分の仕事を全うできない。国務省全体が彼らの肩にかかっていると言っても過言ではない。組織が成功するとき、その仕事にくだらないものなどない。ただ、これほどわかりやすく、簡単に実行できる原理を理解できない、くだらないリーダーが多すぎるだけだ」

    うちのサイトで記事にしています。一部の抜粋ですが、雰囲気は伝わるかと。

    「ありがとう」と言わない人は"必ず失う" 駐車場係がえこ贔屓する人しない人 #プレジデントオンライン https://president.jp/articles/-/24808

    こうした人柄が、人気の秘訣だったのだと思います。ご冥福をお祈りします。


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    静岡県立大学国際関係学部 准教授

    パウエル氏の最も印象に残っていることは、2003年に急遽、米国がイラク戦争を始めることを決定した際、ジョージ・W・ブッシュ大統領に対して、
    「本気ですか?米国は占領者として長期に渡って大変な責任と負担を負うことになります。」
    と、食い下がって反対したことです。
     父の敵とばかりにサッダーム・フサイン大統領を倒したいブッシュ大統領と、すぐに中東民主化ができると楽観的な他のホワイトハウスの中心人物たちと違って、パウエル氏は現実的な材料を示して1人反対していました。フサイン政権を倒せば済むという話ではなく、実際、米軍は18年に渡って駐留を続けています。
     しかし、イラク侵攻が決定してからは、元軍人らしく、国務長官として、できる限り同盟国の協力を得るために奔走しました。
     パウエル氏は、ブッシュ政権の中では浮いていました。そのため、2期目のブッシュ政権では、再任されませんでした。
     パウエル氏は、ベトナム戦争、湾岸戦争で軍歴があり、軍人としての役割の多くも、同盟国との調整でした。戦争に向かうブッシュ政権の内部で、反対姿勢を示した貴重な存在でありました。ただ、職を投げ出して大々的に世論に訴えたりする、というような反対のやり方はしませんでした。そのあたりは、政治家向きでもなく、マイノリティとしての立場を常に意識する常識人でもありました。


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    TBSテレビ 報道局 総合編集センター長 兼 報道コンテンツ戦略室長

    コロナ感染による合併症での死、残念です。

    【速報】TBS_NEWS
    https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4385204.html?from_newsapl

    名言が多かったパウエル氏ですが、個人的には現・報道特集の金平キャスターが、2004年ワシントン支局時代に行った単独インタビューがとても印象深いです。

    当時、イラクで人質になった日本人3人に対するバッシングが繰り返される中、パウエル氏はインタビューで「イラクの人々のために、危険を冒して現地入りをする市民がいることを、日本は誇りに思うべきだ」と述べ、これまでと違う視点を、日本国民に示しました。

    遺族の声明に、fully vaccinated とあり、2回のワクチン接種は終えていたようです。パウエル氏は高齢ですが、改めてブレークスルー感染への注意を意識せざるを得ません。


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