2021/10/8

【新発想】「欠席者のいる会議」が人を幸せにする理由

NewsPicks ジャーナリスト
燃え尽きやすい組織というものは、あるのだろうか。また、仕事の忙しさ、またはコミュニケーション不足といった理由だけが、バーンアウトの要因なのだろうか。
その点、長年にわたって「幸せな組織」についてのデータを分析してきた人物がいる。NewsPicksのプロピッカーとしてもおなじみの日立製作所フェローの矢野和男氏だ。
2014年発売のベストセラー「データの見えざる手」(草思社)の著者であり、今年5月には「予測不能の時代 : データが明かす新たな生き方、企業、そして幸せ」(同)を上梓した。
そんな矢野氏に言わせると、「フロー」と呼ばれる没頭した状況の有無が、一つのカギを握るという。
さらには、顔の表情や声の張り具合など「非言語コミュニケーション」を含めて人とのつながりを感じられるかどうかが、燃え尽き防止に大きく影響するそうだ。
そこで、燃え尽きない職場を生み出すために心がけることや、誰もが出来そうな工夫について聞いた。
INDEX
  • 幸せの「三角関係」
  • 背伸びとアドリブを取り入れる
  • 健全な組織は「FINE」だ
  • 強制ドロップアウトのすゝめ

幸せの「三角関係」

──バーンアウトしやすいかどうかはともかくとして、人が幸せな組織と、不幸な組織にはどのような違いがみられますか。