[7日 ロイター] - 米半導体大手インテルは7日、欧州の半導体製造能力の拡大に向け、向こう10年間で最大800億ユーロの投資を実施する可能性があると明らかにした。

ミュンヘン国際自動車ショーを訪れているゲルシンガー最高経営責任者(CEO)が表明した。欧州2カ所に新たな半導体工場を建設する計画について、年末までに建設地を発表すると述べた。ドイツとフランスが有力視されているが、インテルがすでに操業しているポーランドも候補になるとみられている。

ゲルシンガーCEOは「自動車はタイヤの上に乗ったコンピューターになりつつある」と指摘。 自動車業界と半導体業界は共になくてはならない存在になっているとし「欧州にイノベーションセンターを設けることを目標にしている」と述べた。

インテルは自動車業界を主要戦略部門の一つと見なしている。ゲルシンガーCEOは、半導体が自動車製造コストに占める割合は2030年までに最大20%と、19年の4%から大きく上昇するとの見方を示した。