2021/9/3

【直撃】王者メルカリの「次なる野望」

NewsPicks 記者
メルカリ第2章の幕開けだ。
個人間の売買プラットフォームとして成長してきたメルカリが、一転、事業者にも注力し始めた。その名もメルカリShops(ショップス)。
これまでメルカリ上に個人と同じ扱いでアカウントをつくって自社の商品を販売する法人もいたが、彼らがより使いやすい仕様にしたサービスを展開し、ここを国内フリマ事業、メルカリUS、メルペイに次ぐ事業の第4の柱にしていくというのだ。
そのため、かつて存在していた新規事業を生み出す「ソウゾウ」という子会社を再び設立。今回の事業を担うことになったのだ。
「メルカリShopsにより、メルカリを、個人だけでなく、事業者を含む全ての方のためのマーケットプレイスへと進化させてまいります」
メルカリグループの山田進太郎CEOもここまで強調する新サービスには、いかなるポテンシャルがあるのか。ソウゾウを率いる石川佑樹CEOを直撃した。
INDEX
  • ECはもっと増えていける
  • 「事業者」向けだからこそできること
  • 食品とクリエイターに焦点
  • 手数料10%は高くない
  • 全ての人に向けたマーケットプレイスへ

ECはもっと増えていける

──メルカリショップのサービス提供を発表されました。ECサービス支援事業は、これまでもいくつかの企業が参入して市場を開拓してきました。メルカリがここに入っていって、見いだせる優位性はあるのでしょうか。
我々が、ECサービス支援事業に参入することを検討する上で、考慮した点はいくつかあります。
国内外で、すでに様々な企業がECサービス支援事業を提供しておられ、それを使いこなしているからこそ、さまざまな商いがオンラインでできるようになりました。