2021/9/3

【直言】僕は日本の「買収のイメージ」を変えたい

日本は「黄金の国」だーー。
Thrasio(セラシオ)ジャパンの最高協業責任者の小澤良介氏はこう話す。特集でも繰り返し紹介してきたが、セラシオは、アマゾン出品者たちの買収で、一時代を築きつつある最速ユニコーンだ。
そのセラシオが今年3月、満を持して日本市場に参入した。
日本では、アマゾンを始め、ECの出品者たちの買収になんと270億円という莫大な資金を投入するという。
セラシオが見る「日本のポテンシャル」とは一体何なのか。
NewsPicks編集部は、セラシオジャパンで最高協業責任者を務める小澤良介氏を直撃し、すべてを聞いた。
INDEX
  • ①買収に「第4の選択肢」
  • ②育てたブランドは「子ども」
  • ③数億円を稼ぐ人の正体
  • ④買収される「3つのメリット」
  • ⑤ファッションはやらない
  • ⑥「Thrasioする」の時代

①買収に「第4の選択肢」

──セラシオは、アメリカを筆頭にアマゾンで成功した出品業者をすさまじい速さで買収しています。日本ではどのように事業を進めていくのか、教えてください。
まずは、今後3年間で270億円の資金を使い、買収を進めたいと思っています。
同時に、日本におけるエグジット(EXIT)の新しい選択肢を提案していきたいと考えています。