[26日 ロイター] - 米ダラス地区連銀のカプラン総裁は26日、国内経済の情勢を踏まえ、連邦準備理事会(FRB)は10月以降、テーパリング(量的緩和の縮小)を始める方向に向かっているという見方を示した。

CNBCテレビとのインタビューで「現時点で個人的な見通しを大きく変えるようなものは何もない」と指摘。「9月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で買い入れを調整する計画を発表し、10月またはその後すぐに計画を実行し始めるというのが、引き続き私の考えだ」と語った。

デルタ変異株のまん延については、過去の感染拡大と同様、経済界は適応しながら状況を「乗り切って」いるとした。

ヤフー・ファイナンスとのインタビューでは、FRBが10月から8カ月かけてテーパリングを実施し、来年に利上げを開始するという自身の予想を変えるような材料は確認していないと述べた。

その上で「テーパリングを巡りより早く行動すれば、将来的に金利に一層柔軟かつ忍耐強く対応できる余地が生まれる可能性がある」とした。