トルコ大統領、タリバンと協力の用意=カブール空港管理関与も
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トルコは、従来からアフガニスタンで大きな役割を果たす意向を示してきました。欧米のNATO諸国がアフガニスタンから撤退することになってから、ターリバーンと接触しているのはロシアや中国、イランです。
NATO加盟国の中でもムスリム国であるトルコだけがアフガニスタンで大きな役割を果たせる、ということを示せば、米国への貸しになります。ただし、ターリバーンの方は、別にトルコに大きな役割を果たしてほしいとは思っていません。
トルコのエルドアン大統領は、イスラーム世界で大きな存在感を示したがっていて、去年、アルメニアと戦争したアゼルバイジャンを強力に支援したのもその一環です。他にもシリア、リビア、スーダン、パレスティナ、等々の勢力を支援して、存在感を示そうとしています。トルコの財政のためには負担なのですが。
ターリバーンは、外国の軍隊は全て追い出す、という原則でやってきたので、トルコ軍に駐留してほしいとは思っていません。ただ、ターリバーンは国際的に孤立していて、政権を運営するうえでは極めて窮地にあるので、トルコが協力してくれるというなら、内容次第では歓迎するでしょう。
何といっても、ターリバーンには、国家予算がほとんどありません。アフガニスタンの外貨準備は全て米国で管理されていて、米国政府に凍結されたので、使用不能です。国内にあった外貨も、国外に逃亡した前政権幹部たちが持ち出しました。
アフガニスタンの通貨アフガニは、もはや紙切れであり、ターリバーンが自力で信用のある通貨を発行するのは無理です。通用する通貨、特に外貨を入手するためには、協力してくれる外国政府が必要です。アフガニスタンは中央アジア、対するトルコは中東。
最近お噂では、あまり健康状態もよろしくなく、まっすぐ歩けなくなっていて、話の途中で言葉に詰まるようです。
いろんな国でバトンタッチと是正が起こっていきそうですね。それにしても、アフガニスタン・イスラム首長国の動きは注視ですね。