2021/8/4

【ダイキン会長】人を大切にするリーダーが、まずやっていること

NewsPicks ジャーナリスト
空調業界で世界トップ企業に君臨するダイキン工業。1994年、現会長の井上礼之氏が社長に就任した時、売上高は3800億円の中堅企業に過ぎなかった。
以降、目覚ましい海外事業の拡大によって、1割以下だった海外売上高比率を8割にまで高め、2021年度の売上高は2.8兆円と、1994年度比7倍となる見込みだ。

多くの日本の大企業が伸び悩んできた過去30年で、むしろ飛躍を遂げたダイキン。
この間、経営トップを担ってきた井上氏は「人を基軸においた経営」を意識してきた。どのような原体験を経て、リーダーシップを確立していったのだろうか。(全7回)
井上礼之(Noriyuki Inoue)。1935年生まれ。1957年大阪金属工業(現ダイキン工業)入社。1975年同社最年少部長として人事部長。1979年取締役、1994年社長、2002年より会長。

前例踏襲が嫌い