2021/6/16

【新戦略】最後の「総合電機メーカー」三菱電機、5兆円の野望

NewsPicks 経済記者
かつて日本経済の花形だった電機産業の停滞が言われて久しい。
しかし、「総合電機メーカー」として、手堅くまい進している企業がある。三菱電機だ。
三菱電機の事業は幅広い。重電からファクトリーオートメーション(FA)、産業ロボット、ビルシステム、交通管制、自動車機器、宇宙関連、通信、空調機器、半導体、家電まで展開している。
もっと分かりやすいところでは、気象衛星「ひまわり」や東京メトロの車両情報監視・分析システムも同社が手がける。
いまや、日本における「最後の総合電機メーカー」とも言える存在となった三菱電機。
なぜ地道に成長しているのか、6月に発表された新しい経営方針の全体像とともに、その秘密を分析していく。
INDEX
  • 売上高「5兆円」に再挑戦
  • 投資額は2兆8000億円
  • 過去の教訓から「バランス経営」に
  • 多種多様な製品でニッチに稼ぐ
  • かつては借金王だった
  • 多様性ある歴代社長