2021/6/29

【橘玲 1万字】この国の「マネーのしくみ」を理解しよう

作家
人は一体いくらの資産を築けば、幸せに暮らせるのか──。
各国政府が金融緩和政策を続ける中で金融資産は膨れ上がっている。
日本でも投資が一大ブームになり、お金をテーマにした書籍は「1億円」ではなく、「2億円」「3億円」とタイトルの金額が増えるほど、部数が伸びる傾向もあるという。
人々の富への情熱は尽きない。
特集「10億円稼ぐ方法」の第2回では、投資や資産形成、資本主義に鋭い論考を発表し続けている作家・橘玲氏の分析をお届けする。
INDEX
  • 1億じゃもう目立てない
  • ミリオネアでも「貧乏人」
  • 3億のクルーザーも「底辺」
  • 「お金持ち競争」の地獄
  • 経済的独立は年収3年分
  • 結局、いくらあれば幸せか
  • どうすれば「小金持ち」になれるのか
  • 最強人生設計は「夫婦生涯共働き」
  • 一番良いのは「ほったらかし」
  • 人的資本とリスクのバランスを取れ
  • 独立か、ぼったくられるか
  • マイクロ法人は「日本の聖域」

1億じゃもう目立てない

──最近の富裕層は、資産何億円を持っている人を指すのでしょうか。変わらず「1億円」が目標でしょうか。