【解説】トヨタ×日野×いすゞ。「資本提携」それぞれの思惑
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注目のコメント
国内中心の話なのが気になっている。
乗用車大手に比べてトラック大手は日本の売上比率が大きく、日野は売上1.8兆円中1.1兆円(約6割)、いすゞは同2.1兆円中0.8兆円(約4割)。「現在」を見ると、国内が中心になるのは分かるし重要なのだが、自動車自体という観点ではグローバルにどうやって攻めていくかが個人的にはもっと議論として出てほしかった。
なお、物流全体の議論も記者会見のなかで出ている。そのなかでコネクテッドの話も出ている。この座組に物流企業が出てくるかが国内文脈では次の注目点。あと、そのデータをオープン化するか。というのは、物流は多層構造で一人親方的な小規模事業主も多い。物流大手はデータ化を一定進めているが、規模が小さければできないなかで、トラック自体でそれができれば、色々変わる可能性はある(トラックの制御系ではなく物流観点では、スマホなどで分離した形でもいいのではないか、とは思うが)。
昨日の下記初報でコメントしたが、出資・提携観点では、記事の図に加えて、MONETなど戦略子会社を足して、その先の提携関係も考えたい。
MONETには日野はもちろん、いすゞもホンダも出資。そしていすゞとホンダの両方ともGMとも中を深めている。また、いすゞは昨年Volvoとさらに提携を深めてUDトラックスを取得したばかり。
あとはコネクテッド文脈では、Woven Cityの文脈で、NTTと業務資本提携もした。物流課題は、都市課題でもある。ただ通信企業という観点では元々KDDIが近いし、MONETではソフトバンクと。自動車・トラック・通信の全てで、全方位戦略。
https://newspicks.com/news/5710540トラックの雄、いすゞと日野がトヨタ主導で連携することになりました。
協業領域はCASEが想定されていて、当面はFCトラックをどのように活かすかが注目点だと思っています。
ただ、この2社のトラックは、国内のシェアの7割を軽く超えています。
つまり、コネクテッド領域でプラットフォームを一元化できれば、世界最大規模のビッグデータが集まることになります。
物流の差し迫った課題を解決するだけでなく、未来に向けた攻めの一手につながる展開を期待したいです。これだけ物流クライシスが叫ばれているにも関わらず現場の積載率や稼働率はなかなか上がってこない。トラックのDXと荷主のDXが必要ですね
"トラックの積載率は「50%を切っているのが現実」(いすゞ自動車 片山正則社長)だ"