銀行法改正案などに条文ミス4カ所 野党が閣議決定やり直し要求
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もちろん、間違いは無いに越したことがないですし、間違いのないよう最善を尽くすべきことは当然と思います。
同時に、「官僚に間違いなどあってはならない」とか、「間違えたら責任を取れ」といった論調が行き過ぎないようにも望みます。
文言のタイポミスのように、見ればすぐわかる間違いはあまり怖くない訳です。怖いのは、より一見してわかりにくい間違い、すなわち、組織が全体として「無謬性」に強く拘るようになり、「過去の政策は全て間違っていません」といった強弁に走ることであり、その方が日本の将来にとって余程マイナスと思います。「間違いは早く見つけて速やかに直す」行動を後押しするようなインセンティブ体系が望ましいと感じます。官僚は間違いを恐れ、また間違いを認めがらないという性質があると言われ、「官僚の無謬性」という言葉もありますが、すぐに認めざるを得ない間違いが、一番大事な法案絡みで相次ぐというのは信じがたいものがあります。これは官僚に限ったことなのか、それとももっと広い意味で緩くなってきているのか。くれぐれも、だれも気付かないうちに間違った法律が可決、成立するなどということにならないようにしなければいけませんね。
人間の組織は、もちろん個人の集まりなのすが、組織全体がひとつの有機体のように見えることが多々あります。ローレンツの動物行動学のような世界です。1つの重大事故の背後には29の軽微な事故があり、その背景には300のヒヤリ・ハットが存在するという「ハインリッヒの法則」にも通じるものかも知れません。コロナ禍をめぐる厚労省の相次ぐミス、総務省の接待問題、少し前にはモリカケ問題では財務省が窮地に追い込まれ、文科省にも累が及びました。この背景には、官邸への忖度やコロナ禍という突然の負荷などが幾重にも重なり、霞が関全体が体調を崩しているように感じます。いずれにせよ、これまでになかったミスに驚きます。