[1日 ロイター] - ミャンマー軍に拘束されているアウン・サン・スー・チー国家顧問は1日、ネピドーの裁判所で行われた公判にビデオ会議方式で出廷した。

健康状態は良好とみられるが、1カ月前の軍事クーデターの際の訴追に加え、新たな2件の容疑で訴追されたという。

同氏の弁護士がロイターに明らかにした。弁護士がスー・チー氏の姿を見たのは、2月1日の軍事クーデター以降で初めて。

弁護士はロイターに「お母さん(スー・チー氏の愛称)の姿をビデオで見た。健康そうだった。弁護士に会いたいと要請していた」と述べた。

スー・チー氏は75歳。クーデターで他の党幹部とともに拘束されて以降、公の場に姿を見せていない。

同氏は当初、無線機を違法に輸入した容疑で訴追され、その後、新型コロナウイルス対策の手続きに違反した自然災害管理法違反で訴追された。

この日はさらに、「恐怖や警戒を引き起こす」恐れのある情報の公開を禁じた植民地時代の刑法に違反した容疑と、機器のライセンスについて規定した通信法に違反した容疑で訴追されたという。

弁護士によると、次回の審理は今月15日。クーデターに反対する人々からは、容疑はでっち上げだとの声が出ている。

最大都市ヤンゴンでは治安部隊が音響閃光弾や催涙ガスを使ってデモ隊を追い払った。1日はこれまでのところ新たな死傷者の報告はない。

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