[フランクフルト 8日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は8日、ユーロ圏経済の支援に向け大規模な刺激策を維持すると表明し、各国政府も財政出動を継続する必要があるとの考えを示した。

ラガルド総裁は欧州議会で「財政政策は各国レベルおよび欧州連合(EU)レベルの双方で、回復支援に引き続き重要だ」とし、EUの復興基金「ネクスト・ジェネレーションEU(NGEU)」が予定通りに運用されれば、経済成長は今年にも底上げされる可能性があるとした。

その上で「需要低迷、低賃金圧力、ユーロ相場の上昇を反映し、基調的な物価圧力は引き続き抑制される公算が大きい」とし、「現在のような環境下では、良好な金融情勢を維持するとのECBの確約が重要だ」と述べた。