2021/4/27

【米良はるか】クラウドファンディングで社会問題を解決する

Newspicks+d 編集 (Editor/journalist)
お金を必要としている人が声を上げ、その思いに共感した人が寄付というかたちでアクションを起こすクラウドファンディング。

この業界を牽引するのが「READYFOR(レディフォー)」だ。2011年、22歳で起業した米良はるか氏は、資本主義ではお金が流れにくいところへ迅速に流す仕組みをつくり、社会を変えようとしている。

目指すのは、国に代わるほどの金融機関という。米良氏が描く理想の社会とは。(全7回) 
米良はるか(めら・はるか)/READYFOR CEO
1987年生まれ。2010年慶応義塾大学経済学部卒業、12年同大学院メディアデザイン研究科修了。大学院時代にスタンフォード大学に留学。帰国後11年にオーマ株式会社にて日本初のクラウドファンディングサービス「Readyfor」を立ち上げる。14年「READYFOR(レディーフォー)」として株式会社化、代表取締役CEOに就任。11年世界経済フォーラムグローバルシェイパーズに選出され、日本人史上最年少でダボス会議に参加。
INDEX
  • 「今」お金が必要なところへ流す
  • コロナ基金で8.7億円集まった
  • 義援金だけでなく、支援金を
  • スピード感を持ってお金を届ける

「今」お金が必要なところへ流す

様々な困難な状況にあって「今」お金を必要としているのに、制度の申請や条件の問題ですぐに受け取れない人がいます。
そして、どんなに面白そうなアイデアや、素晴らしい才能、強いチームがあっても、資金がないことでかなわないこともたくさんあります。残念ながら、既存の金融の仕組みでは必要なところにお金が届かないことがあるのです。
私自身、日本初のクラウドファンディングサービス「READYFOR」を立ち上げたときは学生で、お金もありませんでした。
自分自身にはクレジットがない。金融の世界ならば資産があるかどうかが重要なのでしょうが、それがないけれどもやりたいことはある。面白いなと思って動いてみる。
それが私のスタートでした。