2021/2/2

【新潮流】「妊活スタートアップ」が今盛り上がる理由

NewsPicks 編集部(シリコンバレー支局長)
妊活」という言葉が、日本でもすっかり馴染みになってきたが、まだ個人が頑張るものという認識だろう。
しかし米国では、「妊活」は企業が福利厚生でサポートするものになりつつある。
企業が妊活コストを補助することを意味し、多いところでは1000万円を超えるところもある。
そしてその流れを受けて、アメリカでは「妊活」を支える領域のビジネスが活況だ。
2016年から数多くのスタートアップが生まれ、コロナのパンデミックの中でも着実に資金が集まっている。
従業員向けの妊活サポートサービスを提供する「キャロット・ファティリティ(Carrot Fertility)」もその分野を代表するスタートアップの一つだ。
キャロットは、卵子・精子の凍結、体外受精、代理出産の親探し、養子縁組までを広く妊活と定義し、幅広いサービスを提供する。
顧客には、ネットフリックス、スラックといったテクノロジー企業から、プロバスケットボールリーグを展開するNBAなどを抱え、売上高は毎年約3倍のペースで成長している。