2020/12/25

【柴山和久】「働く人のための資産運用」のニーズは大きい

日本において「スマホで資産運用」をする時代が一般的になるのはいつなのか。
2020年は、アメリカで投資アプリ「ロビンフッド」が旋風を起こしたように、すでにミレニアル世代・Z世代向けの投資・資産運用アプリが台頭している。
一方、日本では、約20年前にインターネット証券が次々に登場し、現在はネット証券もスマホ対応に力を入れる。
しかし、スマホで投資するサービスで大きく伸びたものは、いまだ少ない。
スマホで投資ができるサービス市場は、まだまだ黎明期にある。そうした中で、2020年12月22日、資産運用アプリを提供するスタートアップ企業が上場を果たした。「ウェルスナビ」だ。
ウェルスナビが提供するロボアドバイザー(自動の資産運用)サービスは、「長期・積み立て・分散」という資産運用の鉄則を守りながら、10万円から資産運用をスタートできる。
2015年の設立から、2020年12月時点の預かり資産は3200億円を突破。上場後の時価総額は、1133億円にまで上昇している(12月24日時点)。
スマホで資産運用ができるサービスを巡る覇権競争では、トップ集団を走っていると言えるだろう。
スマホ投資があまり浸透していない日本において、2021年はどのようなフェーズに進むのか。ウェルスナビの柴山和久CEOに話を聞いた。
3つのポイント
①働きながら資産運用する時代になった
②早期の黒字化は「十分に可能」
③老後資金「2000万円問題」を解決する

上場までの5年は「ラッキー」

──2015年の起業から上場を果たしました。ここまでをどのように振り返りますか。
柴山 非常にラッキーだったと思っています。